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【コラム】帝国ホテル ライト館

先日、犬山市にある明治村へ行きました。

目的はこの秋に竣工100周年を迎えた帝国ホテルライト館。
近代建築の三大巨匠のひとりフランク・ロイド・ライトの設計により1923年に竣工されました。
地盤の改良と急増する外国人宿泊者への対応から1968年新本館建設のため解体されましたが
フランク・ロイド・ライトがデザインした由緒ある建造物を遺したいと、国内はもちろん
海外まで保存問題が物議を醸し、中央玄関部分のみが明治村に寄贈され移築されました。

左右対称の建物からは平安、室町、江戸の建築様式を連想させられます。

わたしが最も気になっていたのはマテリアルです。
外部と内部のマテリアルが一体化されている「有機的建築」がライトの建築の特徴です。
このライト館で主に使用されているマテリアルは、表面にスクラッチ加工を施した黄色いスダレレンガ、装飾的なテラコッタそして大谷石などです。

その他にも、動線の回遊性や天井の高低差の操作、家具や器などインテリアとの調和、遊び心のあるデザインなどからくる親密性が、いつまでもココにいたくなるような心地よさを増し、魅力的な建物になっていると感じました。
改めて、空間との調和を大切に考え、想像し心地の良い家づくりをしていきたいと思いました。

前回私が明治村を訪れたのは、高校生の遠足でした。その頃は、特に何の感動もなく帰ってきたことを覚えています。
今回、大人になり訪れた明治村は、私にとって前回とは全く違う景色に見え、帝国ホテルを含むたくさんの移築された明治時代の建物から、この時代の文明開化の歴史を感じ、想像し感銘を受けました。

takayanagi

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