少し前に 久ぶりに伊勢神宮を訪れました
『お伊勢さん』と呼ばれる伊勢神宮は、私たちの大御祖神として崇敬を集める天照大御神をお祀りする皇大神宮(内宮)と
衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神をお祀りする豊受大神宮(外宮)を始め、125の宮社から成り立っており
全国の神社の中でも格別のお宮として長い歴史を誇っています
『お伊勢参りは外宮から』にならい、外宮から参拝しました
鳥居をくぐると、長い年月を感じさせる立派な木々が生い茂り
その木漏れ日が照らす正殿までの参道は
大勢の人がいながらも とても静かで気持ちが落ち着きます
伊勢神宮は 20年に一度造り替えられる社殿やそれらに付随する神宝をすべて新調する「式年遷宮」という神事によって1300年以上その姿を保ち続けているそうです
しかし、なぜ20年に一度式年遷宮をするのかの理由の記載はどこにもなく、そこにまた神秘を感じます
神宮に神・人・国の永遠性を保とうとする考えは日本人としてとても興味深いと感じました
その中でも今回私が一番しっかり見たいなと思っていたのが ”社殿”
社殿はヒノキの素木が輝かしい 日本古来の建築様式『唯一神明造』
あのドイツの有名な建築家ブルーノ‧タウトに「伊勢は世界建築の王座である」と言われた社殿
檜の素木を用い 屋根はかやぶき 柱は掘立 簡素でありながら直線的で 素木の美しさを最も輝かせる
私たちが建築している住宅とは概念が少し違うかもしれないけれど いい素材で支え 永く美しく続く
自然と調和し 光や風と暮らす 自然や季節を感じながら 穏やかな空間で過ごす
私たち日本人は1300年も昔から もしかしたら思想はずっと変わっていないかもしれないなと思った1日でした
mariko
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